タバタビトのフィンランド

タバタビト(tavatabito)は、あくまでも「イチ・フィンランドファン」という観点から、
主にフィンランドの文化的なことを伝えています。

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面白フィンランド語(シリーズ:フィンランド語講師がみたスオミ)
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    タバタビトでフィンランド語のオンライン講座を担当する本多雄伸先生。
    先生の初渡芬は1967年!約50年前の話となります。
    これは、貴重なお話がいっぱいあるに違いない!ということで、
    シリーズ化して、先生のお話を伝えていきたいと思います。

    4回目のテーマは「面白フィンランド語」です。
    どうぞ、お楽しみ下さい。

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    タバタビト:今日は、面白フィンランド語についてお聞きしたいと思います。フィンランド語は「どんな言葉?聞いたことない!」とよく言われますが、「実はサウナがそうだよ」と教えると驚かれますね。

     

    本多:そうですね、そのサウナに代表されるように、マリメッコ、ルオカラ・ロッキ(かもめ食堂)など、フィンランド語は子音+母音の組み合わせが多く、日本人にとって発音しやすい言語だと思いませんか。

     

    タバタビト:はい、そう思います。基本的にローマ字読みをすればよく、英語のように「a」の読み方が「ア」や「エイ」などと単語によって変わることもないですね。日本人が話すフィンランド語は発音が上手だと褒められることも多いです。

     

    本多:確かに発音はし易いのですが、ヨーロッパの国々の言語とのつながりが全くないので、単語1つ憶えるのにも苦労します。

     

    タバタビト:特に数字や曜日は日常的によく使うのに、最初は全く聞き慣れないので驚きました!でもそんな中でも日本語?と思わず聞き直してしまうような単語もありますね。

     

    本多:はい、例えばフィンランド語でカ(sika、語頭にアクセントがあります)は鹿ではなくブタのことです。シ(susi)は寿司ではなく狼です。ニ(kani)は蟹ではなく兎です。こう動物ばかりが続くとどれがどれやら分からなくなりますねぇ。

     

    タバタビト:混乱しそうです(笑)猫はッサ(kissa)で、日本で流行りの「猫カフェ」はキッサ喫茶となるという冗談もできるくらい、似ている単語があって面白いです。まだまだありますか?

     

    本多:サンポ(sampo)は散歩ではなくカレヴァラに出てくる不思議な道具のことです。日本おとぎ話の打ち出の小槌のような、石臼のような道具です。ウバ(rouva)は老婆ではなく夫人の意味で、ア(pää)は頭、ータロ(puutalo)は木の家です。ッカ(kakka)は閣下でなくウンチ。デーモン閣下は、・・・あ、すみません。シ(kusi)は櫛ではなくオシッコです。ナ(hana)は鼻でなく(水道の)蛇口のことです。

     

    タバタビト:日本語の「プー太郎」が、フィンランド語で木の家になるなんて笑っちゃいます。

     

    本多:なので、フィンランド語の習いたての頃は、漢字にこじつけて覚えていました。例えば、人称代名詞が覚えられず、「私達」は目(me、ミーでなくと読む)、「あなた達」は手(te)、「彼ら彼女ら」は屁(he、ヒーではなくと読む)といった具合です。

     

    タバタビト:私も、「もちろん」という意味の「ッタカイ(tottakai)」を「盗った貝」という漢字に当てはめていました。

     さて、日本語と発音が似ている単語があることで、フィンランド人との間で生じたエピソードはありますか?

     

    本多:あります。私は1967年フィンランドに渡って、ヘルシンキから北へ30キロほどのKeravaという田舎町で生活し始めました。こんな小さな町で日本人は珍しかったので見知らぬ人が近づいてきて「何人?何処から来たの?」と話しかけてきます。私の実家は横浜でしたので、「Yokohama」と言うと決まって「ヨーコハマ・・・」と決まって語尾をウヤムヤに濁しながら拳固を作って殴るしぐさをします。周りの連中もそれを見てゲラゲラ笑っています。勿論私はそれがどんな意味かも分からないので、愛想笑いして濁していました。

     こんなことが公園のベンチに座っていても、サウナに入っていても、フィンランド人が寄ってきて、これと全く同じ会話が繰り広げられます。そこでよくよく考えてみると、

                  Jookohan mä humautan?  と言っているのだと分かってきました。

     単語の1つ1つを見て行きましょう。

     joo(英語のyeahと同じ)、ko(疑問詞で、〜か?)、han(疑問詞と結びついた付加詞、果たして、一体全体、〜だろうか)、minäの口語体、私は)、humautan(動詞humauttaa1人称単数現在形で、(私は)叩く、殴る)ということで、意訳すると「俺は殴るぞ、いいのか?」ということだったのです。

     横浜出身の方は殴られないようにご用心です!

     

    タバタビト:これ、同じ体験をしたことあります。私も横浜出身でしたので「ヨコハマ」という度に、みんなに笑いが起きていました。自己紹介の時にお互いに笑えると、グッと仲良くなれるので、ネタとして利用していました(笑)

     難しい難しいと敬遠されがちなフィンランド語ですが、こうして親しみやすい一面もあるのですね。

     

    本多:はい、興味を持ったらぜひyoutubeで学習できる私の講座を受けてみて下さい!

     

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    本多先生が担当するフィンランド語講座。
    オンラインで全国どこにいても学習できる初級と、
    添削でフィンランド語を深める中上級があります。
    次回は2016年10月に開講予定です。

    【本多雄伸先生のプロフィールはこちら】

    http://tavatabito.net/suomea-opettaja.html

     

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